こんにちは。
町田市の結婚相談所
タエコーポレーション結婚相談室
Proposeの古橋多恵子です。
ある日、当相談所に一本の電話がかかってきました。お相手は20代の女性。 電話口で少しお話ししただけでも、言葉の端々から彼女の持つ「特性」が一生懸命に伝わってきました。

今回は、そんな彼女と私たちの婚活の始まりについてお話しします。
席についた瞬間、彼女が口にした言葉
いよいよサロンでお会いする当日。 緊張した面持ちの彼女が席についた、まさにその瞬間でした。
開口一番、彼女はこう仰ったのです。
「私、お金はあります」
唐突に聞こえるその言葉。 でも、お電話の時点で彼女の特性を感じていた私は、驚くことなく、ただ優しく頷きました。
「そうなんですね。お金に余裕はあるんですね」
すると彼女は、堰を切ったようにこれまでの苦しい胸の内を話し始めました。
大手の相談所で傷ついた過去
実は彼女、大手の結婚相談所などに行っても、自分の特性をなかなか理解してもらえなかったそうなのです。 その中で、「お金がかかるけど大丈夫?」と言われたことが深く傷となり、心に残っていました。
「お金があれば、断られないかもしれない」
あの言葉は、彼女なりの切実な「心の防衛策」だったのです。
早口で一生懸命に話す彼女の言葉を、私はすべてを受け止めるようにじっくりと聴きました。
心理カウンセラーだからこそ分かった、彼女の「不安」
実は私、以前にADHDのカップル様の結婚式をプロデュースした経験があります。その出会いをきっかけに、もっと一人ひとりに寄り添ったサポートがしたいと考え、「メンタル心理カウンセラー」の資格を取得していました。
だからこそ、彼女が抱えている「不安」が痛いほど分かりました。
障害の認定についても静かに伺いながら、彼女の話をすべて聴き終えたあと、私はゆっくりと問いかけました。
- どうして結婚したいのか?
- どうしてお金はあると言ったのか?
- そして、持っている特性について。
彼女の答えは、とても切実なものでした。 「私は一人っ子だから。親が死んだら一人ぼっちになってしまう――」
「分かってくれる人に、やっと出会えた」
その想いをすべて吐き出せたとき、彼女の表情がふっと和らぎました。
「分かってくれる人に、やっと出会えた」
その安心した笑顔を見た瞬間、私たちの二人三脚の婚活が本格的にスタートしました。
(後編へつづく)

